直近の決算概況

2020年12月期第3四半期の概況

当第3四半期連結累計期間において世界経済は、新型コロナウイルス感染拡大の影響を受けて大きく減速しました。先行きの不透明感は依然として継続しておりますが、7~9月期には緩やかながら回復が見られました。米国では一部の州において経済活動の規制が継続されましたが、個人消費や輸出の増加に後押しされ、景気の回復が進みました。欧州では各国のロックダウンが緩和された結果消費が回復し景気は上向きました。早期に感染の収束がはかられた中国では内需や輸出を中心に景気の回復が持続しました。

わが国では、感染拡大に伴い大きく影響を受けていた経済・社会活動が概ね再開されているものの、完全な回復までには時間を要すると見られる上、感染対策の実施状況によっては経済活動が再度制約を受ける等、今後も予断を許さない状況が続くと見られています。

このような経済環境の中、当社グループは、ノートパソコン向けコネクタの受注が引き続き堅調に推移したことに加え、第3四半期に入り、低迷していた自動車部品に回復傾向が見られたことから概ね好調に推移しました。当社グループの電気・電子部品事業は、高周波・高速伝送特性に優れたコネクタ関連が伸長したことにより、第3四半期においても引き続き前年同期を上回る結果となりました。製品別では、細線同軸コネクタは新型コロナウイルスによる在宅勤務の普及に伴い、ノートパソコン需要が高止まりしていることから、好調な状態が継続しました。アンテナ用超小型RF同軸コネクタは、パソコンやルーター向けは堅調でしたが、スマートフォン向けが低調であったことから伸び悩みました。また、基板対基板コネクタは、5G対応スマートフォンの通信モジュールやノートパソコン向けにシールド特性に優れた高機能コネクタの採用が拡大し伸長しました。HDD関連部品は、期初に見られた新型コロナウイルスに伴うサプライチェーンの混乱が終息しつつあることに加え、サーバー向けの需要が引き続き堅調であったことから、緩やかながら回復傾向となりました。

自動車部品事業は、新型コロナウイルスの影響により世界的に自動車市場が減速したことから低迷しました。しかしながら足元では中国や北米市場を筆頭に自動車販売が回復傾向を示していることを受けて、特に第3四半期に入り、車載用センサやコネクタ等の部品需要に復調の動きが顕著に見られました。

設備事業は、新型コロナウイルスの感染拡大に伴う景気の減速が続く中、顧客の半導体メーカーが設備投資を先送りする動きを継続したことから低迷しました。足元では、車載向けパッケージ等に使用される封止装置や金型の需要に緩やかながら改善の兆しが見られました。

その結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は38,744百万円(前年同四半期比2.2%減)、営業利益1,521百万円(前年同四半期比63.0%増)、経常利益1,631百万円(前年同四半期比131.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益889百万円(前年同四半期比36.9%増)となりました。