職種ダイジェスト

製品を量産するための自動機を設計
自由なアイデアで現場の期待に応える

自動機設計ってどんな仕事?
電子部品事業部 生産設備部
自動機設計

製品を量産するための自動機を設計
自由なアイデアで現場の期待に応える

自動機設計の仕事内容:
要望に合わせて電子部品を量産するための、最適な設備を設計する

私が所属している電子部品事業部は、主にPCやスマートフォンで使用する電子部品を、現場の要望に合わせて量産するための、自動機の設計を担当しています。運用プロジェクトになると、1日6万個という量産オーダーもあり、それを実現するための自動機を作るのが部門の仕事です。
その中で私は、自動機コンセプトの検討、製品をどのような流れで作るかという全体的な設備のレイアウト、そして自動機の個別部分の設計業務を担当しています。それぞれのプロジェクトで決められた納期やコストの範囲内で最適な量産設備を検討し、それを基に設計を行い、より品質の高い製品を作ることが、私のミッションです。新規の設備だけではなく、老朽化した設備を改修するケースもあります。
I-PEXは、設計から量産まで一貫生産体制が整っているため、製造工程全体を考慮しつつ設計することができます。設備を設計する側と使う側の意見を集約して、より良い設備を生み出すことができるこの職場には、「ものづくり」へのこだわりを具現化しやすい環境があるといえます。

自動機設計のやりがい・面白さ:
自分のアイデアを反映した設計で、お客様の期待に応える面白さ

この仕事の面白味は、設計の自由度の高さにあります。もちろん大まかな流れは決まっていますが、それ以外の設計のあり方、細部の設計は私たちに任されています。その結果、完成した自動機には設計者の個性が出てきます。コストパフォーマンス、メンテナンス性、見た目など、重視する要素は人それぞれ。私は慎重なタイプですので、予算とコストを考慮しつつ、それぞれの長所を全て実現できるような取り組み方をしています。
プロジェクトの中には、大胆なアイデアがなければ乗り越えられない問題が起きることもあり、頭を捻ることも少なくありません。自由がゆえに責任も重いのですが、それだけに「このアイデアのおかげで実現できた」と周囲から感謝の言葉をかけられると、とてもうれしい気持ちになります。
自分で検討・設計した自動機が形となり、稼働しているのを目の当たりにすると、大きな感動に包まれます。一つひとつの完成品も全体で見ればまだ部品に過ぎませんが、これらを最適な形で集めることによって、はじめて一つの量産設備として成立するのだと稼働している状態を見て実感します。

自動機設計で苦労した経験:
製品の寸法がずれてしまう原因を、上司や同僚と協力して究明

私が対応した設備で作った製品の寸法がずれてしまい、計画通りの規格に入らないというトラブルがありました。1カ所でも寸法がずれていれば、製品としてはNGです。どの工程が問題なのかはわかっていたのですが、なぜそういう現象が起こるのか、自分1人ではなかなか原因を突き止められず、大変な思いをしたことがあります。
そこで、上司や同僚、現場のメンバーからアドバイスをもらいながら、工程の細部が設計の狙い通りに仕上がっているかを一から確認していきました。そうすると、これまで見えていなかったいくつかの問題が可視化されはじめ、時間はかかりましたが無事に解決することができました。多くの人々の協力があったからこそ、このトラブルを乗り越えることができたのだと思います。
それ以降も私は、周囲と常にコミュニケーションを取りながら連携をはかっています。I-PEXには、社員がお互いに声を掛け合える環境が整っています。1人で悩んで解決しなければいけないことはまずありません。これからも周囲との信頼関係は大事にしていきたいと思います。

将来の理想像:
先例のない画期的な設備を作るため、優れた技術を吸収し続ける

将来は、周囲からの信頼を得られる技術者になりたいと思っています。私の設計技術に対して「すごい」と思ってもらいたいですし、「この人の設計なら大丈夫」という安心感を抱いてもらえる存在でありたいです。とはいえ、大きな成果を収めることだけを目指すのではなく、図面をきれいに描くことや、見る人の立場を意識して丁寧に設計することも、大切にしたいと思っています。
また、技術面では、これまでにない画期的な設備を作ってみたいという大きな希望があります。そのためにも、まずは目の前の業務を一つひとつ確実に達成し、上司や同僚の技術をしっかり吸収していきたいです。
同じ技術フロアにはモールドやプレスの金型設計者もいますので、自分の専門以外の知識や考え方も吸収していきたいと考えています。一見、自分の業務とは無関係に思えても、何がヒントになるかはわかりませんので、常に広くアンテナを張り、新しい流れにも敏感でいたいです。

  • 部署名、年数表記はインタビュー当時のものです。

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